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メガネから解放される未来へ!多焦点眼内レンズで取り戻す『あなたらしい』視界

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こんにちは。葛西駅前たなか眼科院長の田中宏樹です。
第6回となる今回のテーマは、現代の白内障手術において最も注目されている選択肢の一つである「多焦点眼内レンズ」についてです。

 


白内障手術は、加齢等により濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズに入れ替えることで視力を回復させる手術です 。かつては「見えるようになること」が唯一の目的でしたが、現代では「どのように見えるか」、すなわち術後の生活の質(QOL)をいかに高めるかが重要視されています 。

 

多焦点眼内レンズは、複数の距離にピントを合わせることで眼鏡への依存度を劇的に減少させる可能性を秘めています 。

 


今回は、多焦点眼内レンズの光学的な仕組みから、当院で取り扱う多焦点眼内レンズのラインナップ、日本独自の費用制度である選定療養、そして患者様のライフスタイルに合わせた最適なレンズ選択に至るまで、お話させて頂きます。

 

 

 


多焦点眼内レンズの光学的原理

 


白内障手術において、従来の単焦点レンズは特定の1箇所(遠方または近方)にしかピントを合わせることができませんでした 。そのため、遠くに合わせれば読書用に老眼鏡が必要になり、近くに合わせれば運転用に近視眼鏡が必要になるという「ピント調節力の欠如」が課題でした 。

 


これに対し、多焦点眼内レンズはレンズの構造により光を複数の焦点に振り分けることで、遠くも近くも眼鏡なしで見えるように設計されています 。現在主流となっているのは、レンズ表面の微細な段差を利用する「回折型」と、ピントの合う範囲を前後に引き延ばす「焦点深度拡張型(EDOF)」の技術です 。

 

 

 


当院で採用している主な多焦点眼内レンズ

 


葛西駅前たなか眼科では、患者様のライフスタイルやご希望に合わせて、国内外で高い評価を得ている以下の3つの製品を主軸に提案しております。

 

 


1. パンオプティクス(Clareon PanOptix)


国内承認レンズとして最も実績のある「3焦点レンズ」です。
• 特徴: 遠方、中間(60cm)、近方(40cm)の3箇所に明確なピントを合わせます 。
• メリット: 日常生活のほとんどを裸眼で過ごすことが可能で、特にデスクワークや料理などの家事、スマホ操作を頻繁に行う方に適しています。
• 費用: 選定療養の対象となり、比較的費用を抑えつつ高い満足度が得られます。

 

 

2. インテンシティ(Intensity)


世界初の「5焦点」を実現した、最高峰の回折型レンズです。
• 特徴: 遠・遠中・中・中近・近方の5つの距離に焦点を設定し、光のロスを最小限(約6.5%)に抑えています。
• メリット: 全ての距離で滑らかな見え方を追求しており、光のエネルギー効率が高いため、より明るく鮮明な視界が期待できます。
• 費用: 国内未承認のため、自由診療となります。

 


3. ミニウェル・レディ(Mini WELL Ready)

自然な見え方を重視した「焦点深度拡張型(EDOF)」レンズです。
• 特徴: 独自のプログレッシブ設計により、遠方から中近方まで連続的にピントを合わせます。
• メリット: 従来の多焦点レンズの弱点であった夜間の光のにじみ(ハロー・グレア)が極めて少なく、コントラスト感度も高いため、夜間運転が多い方や自然な質感を大切にしたい方に最適です。
• 費用: 国内未承認のため、自由診療となります。

 

 


当院における手術費用のご案内


多焦点眼内レンズを用いた手術費用は、選択するレンズの制度(選定療養または自由診療)によって異なります。当院の具体的な費用は以下の通りです。

 

 

※選定療養の場合、保険診療費(窓口負担3割で約45,000円、1割で約15,000円)が別途発生します。

※費用は治療内容によって変動する可能性があります。

 

 

医療費控除について

 

多焦点眼内レンズの費用は、選定療養の自己負担分、自由診療の費用のいずれであっても、所得税の**「医療費控除」**の対象となります 。

• 還付の可能性: 年間の医療費が一定額(通常10万円)を超えた場合、確定申告を行うことで所得に応じた税金の還付を受けることができます 。


• 必要書類: 手術の領収書は大切に保管してください。公共交通機関を利用した通院交通費も対象に含めることができます 。

※なお、選定療養の自費部分は「高額療養費制度」の対象外となりますのでご注意ください 。

 

 

 


ライフスタイルに合わせたレンズ選びについて

多焦点レンズの成功は、「どの距離を一番見たいか」という患者様のご希望とレンズ性能を一致させることにあります 。

たとえば…

• 活動的なデスクワーク・スマホ中心の方: 3箇所の焦点をしっかりカバーするパンオプティクスがおすすめです。


• 全距離で最高級の視界を求める方: 光のロスが少なく、5つの焦点を持つインテンシティが有力な選択肢です。


• 夜間の運転が多く、自然な見え方を優先する方: 光のにじみが少ないEDOF設計のミニウェル・レディが適しています。


ただし、重度の緑内障や網膜の病気がある場合、あるいは極めて神経質な方は、多焦点レンズの特性(コントラストのわずかな低下やハロー・グレア)がデメリットになることもあるため、精密な検査と慎重なカウンセリングが必要です 。

 

 


一生大切にしたい「目」のために


多焦点眼内レンズは、白内障というピンチを、裸眼でアクティブに過ごす「チャンス」に変えてくれる素晴らしい技術です。

 


葛西駅前たなか眼科では、患者様お一人おひとりの職業、趣味、そして将来のビジョンを伺い、最適なレンズを共に選んでまいります。

 

見え方の違和感や手術への不安がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。皆様の「一生大切にしたい目」を守るため、最新の知見と確かな技術でサポートいたします。

 

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

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